第壱話 「炎の記憶」
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舞や武芸・変装も得意なお染は、娘道成寺の衣装でおとりとなり、顔切り魔・清太郎をおびき寄せ、
叩きのめし、同心・笹原を助ける。礼を言う笹原に、お染は両親を失った火事について調べて欲しいと頼む。
ある日、お染が町を歩いていると、二人の侍が現れ、目隠しされ、駕籠である寺の離れに連れて行かれる。
そこで、待っていた年配の侍に「なぜ火事の事を探るのか?」と問われるが、またすぐに町へ送り返される。
お染は、夜道で拾った「金の仏像」を、家に持ち帰り、手を合わせるが、翌日に消えてしまう。
「あの侍」の仕業と思ったお染は、彼の居場所を突き止め、殴り込むも不在。
数日後、侍からの迎えがやってくる。侍は、幕府の若年寄支配・諸国探索方の吉川帯刀と名乗り、
亡くなった父・富蔵は、帯刀が使う隠密の一人で侍であったと告白する。
お染を見初めた帯刀は「父の跡を継ぐ気はないかと」もちかける。
親の敵を突き止め、行方不明の兄と再会するため、帯刀のもとで、隠密としてはたらくことを決意する。
【今日の甚ちゃん】
甚六は居酒屋「高砂」の亭主で、昼間は菊川座で裏方の仕事をしており
お染とは幼なじみである。
「高砂」の店先で終い支度をしていると、お染がふらりと立ち寄る。(吉川から父の過去を聞いた後であった)
お染の元気のない様子を察し「入んな。」と、やさしく迎え入れ、酒を注いでやる甚六。
お染の話を聞いてやるうちにーー話はいつしか、姉が勧める縁談を、甚六が断った事へと脱線。
甚六は「おろく姉さんの居場所がなくなるから」というが、本当はお染のためなのかもーー?
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監督:井上昭 /脚本:金子成人 /ゲスト:尾美としのり…清太郎
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第弐話 「金の仏像」
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お染は、菊川座二代目襲名の大願を果たした春太郎の代参で、信州諏訪大社へお礼参りに行くことに。
これに新十郎が同行を志願する。
一方、帯刀は、密貿易の事件を調査中であった。事件とはー越前の海岸に難破した船の水夫三人の
死体が打ち上げられ、近くの浜辺に積荷が流れ着いたものであった。抜け荷の中身は、異国人が
喜びそうな豪華な品ばかりであった。 帯刀はお染に、越前で難破船の持ち主を突き止めるよう頼む。
お染は帯刀の命を受け、信州での用事を済ませた後、越前へ行く事に。
【今日の甚ちゃん】 春太郎・襲名披露興行のご祝儀の品を大八車に乗せ、神田の献残屋・佐野屋へ
売りに行く甚六。しかし、二両二分にしかならず。ちょっと残念そうに升をみがく。
お染ちゃんの留守中は、菊川座の皆が寂しそう。甚六もつまらなそうに着物をたたむ。←たたむのヘタ;
佐野屋の主人の伊三郎(エンケンさん)のタダモンでないカッコよさと、
関守(渡辺哲さん)と、お染・新十郎のやりとり(愚妻トーク♪)も必見!
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監督:井上昭 /脚本:金子成人
ゲスト:益岡徹…半田彦四郎・西田健…津田屋正三郎・ 渡辺哲… 関守・なべやかん…スリ
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第参話 「姫君と浪人」
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菊川座の前で倒れこむ、肥前興津藩の百合姫。大名家との婚儀がまとまり江戸に来たが、
一行が浪人の一団に襲われ、伴侍の谷川も襲撃側に寝返り、やっとの思いで逃げてきたのだ。
姫君に扮していていたお染。木戸口で外の様子をうかがっていると、姫と間違われ連れ去られそうに!
そこに浪人・鵜飼平八郎が現れ、一味を撃退。身なりはむさ苦しいが、精悍で、滅法強い!
百合姫は家臣の裏切りに不信感を持ち、江戸屋敷に行くことを拒んだため、
お染は、百合姫を菊川座でしばらく預かることにし、平八郎も用心棒として滞在する。
姫を襲わせたのは、肥前にも出店を持つ廻船問屋西海屋・四郎兵衛であった。手下の佐吉は
鵜飼が強いのに驚き、腕の立つ浪人を雇っては菊川座に送りこむが、ことごとくやっつけられる。
【今日の甚ちゃん】 菊川座前。「ごくろーさん。もぉあがろ」と座員をねぎらっていると、
ボロボロの姫君が現れる。倒れこむ姫を抱きかかえる甚ちゃん(ラキー♪)
お染がさらわれそうになるシーンでは、平八郎(マツケン)立ち回り中に、
お染の陰に隠れる(もっとガンバレ)
(ハナヂらしきものが見えるが・・・それには触れず。ハプニングか?)
舞台の周囲に集まる面々。芝居用の竹ミツを手入れする甚ちゃん。そこへ次々と刺客参上
(2人目の刺客は福本さん)平八郎の倒した 敵の周りを、紅白縄持って走り回る。(お縄じゃ〜!)
事件が解決し去っていく姫君「甚六殿。世話になりました」と高価なべっこうの櫛を差し出す。
遠慮するお染。甚六はすかさず 「遠慮しちゃいけないと思いますっ」とお宝ゲット!
マツケンさんが、連続ドラマにゲストで出演されるのは初めてのこと!
しかも、ご本人の要望による「汚れ役」の素浪人役☆
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監督:斎藤光正 /脚本:田村惠
ゲスト:松平健…鵜飼平八郎・ 佐藤仁哉…佐吉・石田登星…真崎十太夫・
園田裕久…西海屋四郎兵衛・浅見小四郎…徳永将監・朱花… 百合姫
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第四話 「消えたおいらん」
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菊川座に年配の絵師が飛び込んで来た。お染に会いたいと告げるが、絵師は追手に斬られ、「アヤギク・・」と言い残し、息絶えた。
お染は帯刀から、絵師が帯刀の手下の隠密だと聞かされる。大名の動向を探っていたが、重大な秘密をつかみ、殺されたのだという。帯刀の頼みで、お染は行方不明中の花魁・綾菊に変装し、吉原井筒屋に潜入する。井筒屋の主人久右衛門の話では、綾菊は和田倉三万石の大名・榊原淡路守に見染められ、いずれは身請けされるはずであったが、一月前に淡路守が急死してしまったという。
死んだ淡路守の父・榊原無名斎は井筒屋を訪れ、千両で彩菊を身請けしたいと、久右衛門に告げる。
【今日の甚ちゃん】
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監督:杉村六郎 /脚本:田村惠
ゲスト:石橋蓮司…榊原無名斎・鷲生功…榊原隼人正・ 芝本正…井筒屋久右衛門
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第伍話 「間違えられた男」
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香具師の元締・音羽の伝五郎が浪人に殺された。夜鷹が現場を目撃するが、偶然、通りかかった新十郎に助けらる。が、夜鷹は姿を消してしまう。浪人が逃げた後、新十郎は下手人と間違われる。
弥平は、聞き込みから、下手人が香具師・秋葉の銀蔵の手下と推測。
銀蔵の家から出て来た伊三郎によると、銀蔵は勢力拡大のためには手段を選ばず、平気で人も殺す男と越で、伝五郎とは対立していたという。 お染は女賭博師になりすまし、銀蔵の屋敷に潜入する。
しかし、手下の人数が多く、誰が下手人だか分からない。お染に難癖つける浪人を、
忠弥という若い浪人がいさめる。 ある夜、お染は路地裏で忠弥が吹く笛の音を聞く。
忠弥の父は火事で死に、妹がいるという。 お染は忠弥が、自分の兄ではないかと考える・・
【今日の甚ちゃん】菊川座巡業のため出番ナシ。
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監督:斎藤光正 /脚本:田村惠
ゲスト:田中健…忠弥・本田博太郎…楠原喜左衛門・内田勝正…秋葉の銀蔵・永野典勝…薄井要蔵・
本城丸裕…瀬田の権兵衛・出光秀一郎…亥之吉・田畑猛雄…音羽の伝五郎
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第六話 「お時殺し」
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第七話 「黒い渦」
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第八話 「幼なじみ」
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甚六の幼なじみ・赤星平助が菊川座に現れる。赤星は上州の侍であったが、務めを辞して江戸へ戻ってきたという。 腰には不釣り合いに立派な刀。赤星の思い出話に調子を合わせる甚六だが、実のトコロあまり記憶にない;赤星は、菊川座に滞在し、独楽の刃渡り芸等を習うが、あまり器用ではなさそうだ・・。
牧野藩江戸屋敷に、国より「名刀・三日月丸」が届く。駕籠に乗せられ、豪華な袋に収められた刀を、皆が崇め平伏す。 しかし、留守居役の田辺と部下の青木は、緊張を隠せない様子ーー実は、刀は真赤な偽物であった。
江戸家老の三浦の失脚を狙う田辺と青木は、本物の三日月丸をすり替え、何も知らない赤星に、餞別代りに渡してしまった。
笹原が、藩の名刀を持ち逃げした男を捜していると知ったお染は、赤星の刀をこっそり調べる。
【今日の甚ちゃん】
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監督:三村晴彦 /脚本:中村努
ゲスト: 國村隼…赤星平助・三谷昇…柳川惣左衛門 ・津村鷹志 …留守居役の田辺・
丸岡奨詞 … 青木・ 真田健一郎 … 江戸家老 三浦
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第九話 「親の仇」
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第拾話 「迷子石」
(最終回)
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